光が俺を凌駕しすぎだろ

 「最近ブログ書いてないからそろそろ更新するか〜」と思って過去のブログ記事を読んでいたら最後の更新が8ヶ月前だったのでビビったね。光陰矢の如しとは言うけどもうここまで来たら矢の領域を超えて光陰大陸間弾道ミサイルの如しだろ。普段「さっさとハルヒの新作出ねえかな〜」と布団の上で寝転がりながら月日が経つのを待つだけの俺自身がここまでブログ更新をサボっていたのだから、稀少なこのブログの読者も「いや、誰が谷川流の遅筆を槍玉に上げられるんだよ」とツッコミが入るかもしれないね。あるいは、俺と谷川流を相似的に捉える俺の自尊心のパンゲア並みのデカさにツッコミが入るだろうね。

 しかし、8ヶ月という日々は余りにも長い。最後の更新はプロ野球の2021年シーズン開幕前だし(なんならオープン戦すらやっていない)、その時のヤクルトはセ・リーグ最下位候補筆頭だったが、今見るとなんと、ヤクルトは首位を走りそのマジックナンバーは7というところまで減ってきている。ヤクルトの優勝は時間の問題である。マジックナンバーの名の由来は「どうしてこんな弱いヤクルトが優勝出来るんだ? 何かマジックでも使ったのか?」という他球団からの訝しみから来ている。嘘だけどね。

 しかし、8ヶ月間、色んなことがあった。思い返せば……。思い返せば……。今、必死に思い返そうとしているけどプロ野球の記憶しか出てこない。巨人のユニフォームを着てヤクルトからホームランを放つ廣岡大志の姿しか浮かんでこない。おかしいだろこれ。人として何か大事なものが欠落してなきゃこんなに人生の記憶薄くなるわけないだろ。もしかしてこの年齢ながらもう健忘なのか? と疑って過去の記憶を必死に漁ったら昔の嫌なことが大量にフラッシュバックしてシャワー浴びながら声にならない声をあげて、俺はもう──

 単に人間として俺がペラペラなだけだった。今の俺の人間性の薄さ、surfaceを凌駕するね。その精神の薄さと反比例するかのように膨張していく我が肉体にまとわりついた脂肪をひとつまみし「月日は百代の過客にして行き交う年もまた旅人なり」と深夜の部屋の隅で呟くのだった。カッコいいこと、言いたいだけです。

 あっ! こんな駄文をつらつらと書いているうちに思い出した! 今年の3月、これまでのエヴァンゲリオンシリーズに終止符を打つシリーズ完結編「シンエヴァンゲリオン劇場版」を観に行きました。良かったよね。俺が特に感動したのはシンジに無理矢理レーションを食わせるアスカのあのシーン。俺もアスカに人間性を全否定された上で罵倒されたい。アスカ、一体どこにいるんだ? このポスターから飛び出してくれないのか? 奇跡は起こり得ないのか?

 いや、奇跡ならある。それは東京ヤクルトスワローズセ・リーグ優勝である。そして、俺の記憶にプロ野球エヴァしかなかった2021年を壮大に締め捲るのだ。プロ野球の日程終わっても後1ヶ月くらい2021年は続くけどね。

 

 

 追記

 上で長々と書いていましたが、実はこの8ヶ月の大半はフォロワーが今度立ち上げた同人誌に寄せる文章を書いていた時間に費やして……費やして……

 大半と言わずとも、8ヶ月のうちのいくつかの時間はフォロワーが今度立ち上げた同人誌に寄せる文章を書いていた時間に費やしていたのでした。

 同人誌の名前は「ラッキーストライク」と言って、自分はそこにエッセイとして「我が名は幻のロストメモリースワローズ」という題のもので書きました。今のところ、好評みたいです。

 今、色んな方法で購入できるみたいなので、詳しくはラッキーストライクTwitter公式アカウント(@lsbat1)をチェックしてください。