ゴールデンウィークは我慢のウィークてことは、俺の両親はもうずっとゴールデンウィークだね。

 今、このブログ記事を書いている時間はミッドナイトを通り過ぎて早朝・未明になりつつある午前三時半なのですが、未明って俺の人生を表す言葉みたいでなんかいいよな。俺もこれからは人から「普段何やってるの?」って聞かれたら「未明ですよ」って答えようかな。まあ、そもそも人と話す機会が無いんですけどね。

 五月に入って「よし!俺もなにか生産的な活動をして今の無職状態から抜け出すぞ!」と決意したものはいいものの、実際に五月に入ってから俺がやったことはと言えば、飲み会で奢ってもらってるのに騒ぎまくって人に迷惑かけることとか、村上春樹読んで「結局この双子は何だったんだ……?」と思うだけだ。あれ、セックスとかしてるのかね? 

 まあとにかくこのままじゃヤバい! また月間目標が未達のままひと月が終わってしまうぞ! とアハ太郎は焦って今こうしてこの記事を書いている訳だが、日記紛いのブログ記事を書いたところで何ら生産的な活動を行っている証左にはならないわけで、四半世紀に渡る俺の人生、基本的にはこういう感じで物事の解釈を曖昧にズラして、空虚なアクションで色々なものを誤魔化してきただけで、だから無職なんでしょうけどね。

 しかし、そうした俺の逃げ回り人生術を以てしても逃げられない出来事がついにやってきた! それは――親の還暦である。

 ヤバイよアハ太郎、ついに俺の母親も還暦になっちゃったよ。しかも三ヶ月後には親父も還暦を迎える。竹下登風に言うとこれまでの私の無職人生から言っても最大の危機という感じで、東京23区東部に建っているマンションの狭い一室の中でガタガタ震えながら不可避の人生回想を、両親から、そして俺の内なる精神から絶えず迫られているのが俺の現状だ。

 というか俺が無職を始めてからもう七年の歳月が経過している訳で、両親はその人生の10%以上の時間を無職の息子と共に過ごしているわけだ。その寛容と忍耐の心、誠に頭が下がる思いです。見習いたい精神力ですね。

 いや、客観的に自分の両親を評価してる場合じゃないよ! ホントにどうすんの? もう日々をタウンワークとかランサーズとかのサイト開いて「よし、今日も求職状態ではあったな」と満足出来るような段階はとうに通過して、コンビニバイトにでも応募しようものなら「綺麗な履歴書してるんだね、知らなかったよ」と往年のJ‐POPの歌詞みたいな口ぶりで俺のまっさらな職歴を詰問されること間違いなし。まさに前門の虎、後門の両親という感じである。寅年生まれの俺にピッタリなことわざだね。

 でも、「どうするの?」と聞かれたところで……いや、ホントにこっちが「どうするの?」と聞きたいくらいで、なにかヒントを得られないだろうかと松本潤主演の大河ドラマ「どうする家康」を視聴していたのだが、ヒントになるようなことは何もなかった。そもそも殿様生まれの徳川家康と高校中退生まれのアハ太郎では何もかも違うので、参考にできる点などないに等しいのが当たり前なのであって、また時間を無為に過ごしてしまった。まあいつものことだから気にしないけどね。

 でも大丈夫だよアハ太郎! まだ五月は終わってない! ここから月間目標の生産的な日々を過ごすことだって十分に出来るんだ! まだ間に合うんだよ。具体的には何に間に合うのかは知らねえし、そもそも今の俺に間に合うものなんて何もないと思うけど、とりあえずこうしてブログ記事一本くらいの量の文章を書くことが出来たのを五月の月間目標の到達点としたいと思います。そして記事をアップしたあとに、布団の中に入って、今月の総括の方を行わせていただきますので、なんとかそれでご勘弁いただけないでしょうか。

 現場からは以上です。

 

 追伸

 「よし、ブログでも書くか」と思ってパソコン立ち上げたら、もう普段はなにか文章を書くときにしかパソコンを使わないものだから、この中古の東芝のノートパソコンにも焼きが回っていちいち動作が遅くなっていて、「どんなに賢い機械でもやがて老いるものなのだな……」とその年の取り方に一人で感動していたら、「お前みたいな無職に同情される覚えはねえよ!」ってパソコンから声がしてビックリしてぶどうジュースが入ってたグラス落として割っちゃった。

 お医者さんに言って薬増やしてもらおうかな?