0929
今日は朝に起きた。母親が給料日を迎えたので貧困を脱した。いきなり朝食が豪華になっていた。
飯を食い終わると、母親が掃除を始めた。まだ掃除するほど汚くはないのだが……、途中、こまちゃんのポストカードが捨てられそうになったので本気で怒った。
はるばる町田にある病院へ向かった。小田急電鉄に乗っていると、窓の外の景色がどんどん田舎になっていくので不安だったが、なんとか町田に辿り着いた。予想より田舎だった。
病院で待機することになった。出来れば早くして欲しいのだが……。血液検査などを担当した人の小指の爪が伸びていた。
心電図を検査するとき、胸などにパネルがポンポン貼られていき、よくAVで見る低周波パルス調教っぽいな……と勃起を抑えることに苦労した。
待合室に戻ると、いかにもなメンヘラ顔な女子高生がいた。「尿の検査を取りたいんですけど……」と検査技師が言った。彼女は「今生理なので……」と答えた。今度こそ勃起した。
診察はスピーディに終わった。希望していた薬も全て出てビビってしまった。まさしく自動販売機だ。
診察を終えて町田のゲーセンへ向かった。ゲーセンに行くのは久しぶりだ。ドラムマニアやDDRを楽しんだ。時間の関係で少ししかいられなかったのが惜しい。ところで、僕が行ったゲーセンは、プリクラエリアと音ゲーエリアが同居していて、軽い地獄みたいになっていた。
帰宅するとすぐに夕食が出た。我が家ではテレビを観ながら飯を食うのだが、今日は我がヤクルトの試合がないので適当にテレビをザッピングしていたら、なんとカードキャプターさくらの再放送を発見。すぐに視聴した。
放送していたのは第3話の「さくらのドキドキ初デート」。さくらがとにかく可愛くてニヤついていたら、突如食卓の左から「このオタク!」と言われた。親父だった。
親父は俺と同じくらいニヤつきながら「おいオタク」と言ってくるではないか! 母に助けを求めると「これってさ、女の子が見るアニメでしょ?」と一刀両断! そうだ、我が家では家族一緒にアニメを見ることがなかったのだ……。
俺は必死にカードキャプターさくらの素晴らしさを説明した。この作品に溢れる愛と慈しみについて、魅力的なキャラクターについて、そして何より木之本桜の恋と成長について。
だがダメだった。神はなんと無情なのか。「お前その体型でこんなアニメ見てると取り返しのつかないオタクだぞ」今体型は関係ないだろ!!!!!
俺は泣きながらとろろを白飯の上にかけていた。ケロちゃんが丁寧かつ尊大にさくらの衣装を解説する声だけが響いていた。