0924-0925

 日記を書くことにした。

 昨日はフォロワーと飲み会。名古屋から上京したフォロワーとのバカ話で盛り上がる。比較的調子がよく、部屋の掃除や勉強もすることが出来た。この前同じ時代に発表された、という共通項のみでくくりつけたフィリップ・ロスの素晴らしきアメリカ野球を読む。まだ途中。フォロワーのシェアハウスで泊まる。一昨日の喧嘩についてお互いに謝ることが出来た。いいフォロワーを持ったと一安心。

 今日の調子は普通。シェアハウスで目覚めた後、そこの住人に誘われ近所のラーメン屋へ。塩ラーメンを食べる。フォロワーが頼んだ一キロくらいしてる油そばを見て驚愕する。十分で食べ終わって更に驚愕。

 実家に戻ると、いきなり二万円貸してくれと両親が言ってくる。なんでも、父の違約金を支払期限が迫っているらしい。かなり強い口調で断る。俺の友人が死んで入ってきた遺産を、なぜ親父の不始末の処理に使わないといけないのか。ただでさえ俺のだらしない金銭感覚と親が一切俺の支援を打ち切ったせいで大変な思いをしているのに、なぜ……。

 将来のことが心配だ。俺の勉強は追いつくか? 受験料は? 病院代は? 仮に大学に入れたとして入学金は? あらゆる不安が俺にのしかかってくる。そのことを泣き叫ぶと、母も父も眼に涙を浮かべて謝ってきた。父は「全部俺が悪い」と言うが、「全部俺が悪い」というのであれば一刻も早く別の仕事を探すべきだろう。

 安定剤を飲む。少しだけ落ち着く。

 フォロワーがギフトで送ってくれた本をよむ。岩本巌の「現代アメリカ文学講義」。おもしろかった。構造上の云々についてもう少し知りたがったが、まあ、あの薄さでは無理か。コンパクトなアメリカ文学ガイドにもなっておりおすすめできるが、ピンチョンの扱いが異常に小さくて立腹。他にも、ドン・デリーロコーマック・マッカーシーなども取り扱うべきだと思う。

 風呂に入ろうとしたが、母が長らく家を留守にしていたせいで洗濯物が溜まっており、俺のインナーシャツがもうない。仕方なく諦める。

 勉強はできなかった。明日図書館に行ってやろうと思う。

 もう十一時だ。将来の不安のことを思うと眠れそうにないが、安定剤を飲みすぎてもいけない。じっと耐えるしかない。