おい! 地球は宝箱らしいぞ!

 二つ前のブログの記事を読んだら夏のことは8月の俺に任せる旨のことがあって、つい一ヶ月半前の自分の無責任さに我ながら呆れ返るばかり。夏らしいことはしたように思えないというか、東京都心で毎日核実験でもやっているかのようなほとんど超常現象的暑さに半ば引きこもりの無職が対抗できるわけがなく、俺は毎日何をやるわけでもなしに家の外へと一歩も出ないような状況が続いていた。

 ところでヤマノススメサードシーズンが今クールでは絶賛放送中であり、そのオープニングは「だって地球は宝箱」と高らかに歌い上げてから始まるのですが、「何!? 地球が宝箱なら何もしなくても俺は大金持ちじゃないか!」と歓喜したのは無職の俺で、そういうわけで夏はいろいろとイベントに出歩こうと決意、記憶がここからありません。

 自分のツイートに8月の記憶が眠っているはずなのでサルベージしていたところ、そこそこ思い出してきた。家から一歩も出ず甲子園を見ていたわけで、この夏一番の宝物といえば間違いなく高校球児だった……イイ話っぽく終わらせることも出来るが、イイ話がイイ話として終わっていたら今頃俺はこんなに歪んだ性格をしているはずもないので、イイことばかりじゃないらしい。

 夏はイベント行くぞ~と言ったものの飲み会に顔出したのと高校時代の友人たちとプールに行ったくらいで、これ多分去年も一昨年も同じことやっているわけで、俺は変わらない日常に絶望し、涼宮ハルヒ! 見てくれや! これがモノホンのエンドレスエイトや!と叫び散らかし、母親が慌てて俺にワイパックスを飲ませていました。

 夏といえば、劇場版 のんのんびより ばけーしょんは皆さんご覧になりましたか? 見てないやつは俺に話しかけないでください。詳細は割愛するが、俺は沖縄編をこういうふうにアニメ化した驚きと夏海の姿にホロリと涙。というかオープニングからずっと号泣していて、やっぱTVアニメから5年経ってるコンテンツは重みが違うよな……と隣のオタクに向かって念波で話しかけていました。TVアニメの舞台だった田舎から沖縄へと舞台を移しながら、ところどころTVアニメのエピソードと対応するかのような挿話がいくつもあり、越谷小鞠さんがお姉さんらしい姿を見せようと一計を案じてそれが無事成功したときも「こまちゃん、お姉さんっぽいところ見せられるじゃん!」とマジでボロ泣き。これは隣のオタクも泣いてた。

 というわけで俺の夏はこうやって終わっていった。いつもと同じように見えて、どこか違うような夏。珍しく感傷的になりながら、お気に入りのアニメを見返していたのさ。