三年目の無職くらい許してくれよ~

 羽生結弦並の滑りを大学受験で披露してから三日後、地元の友人とカラオケにいた。

「三年目の無職くらい許してくれよ~」

 文字通り三年目の無職が決定したこととコミカルに伝えようと思い、ヒロシ&キーボーの名曲「三年目の浮気」の替え歌を披露したところ、「許されるワケないんだよなあ」と冷徹なツッコミ。俺はすぐに特撮の「人間以外の俺になれ」を熱唱した。

 というわけで大学受験に全滑りした。羽生善治藤井聡太に負けるし、俺の頭には下りてこないしで完全な職務怠慢である。神はいないのか。

 この先どうするのかは全くの未定。受験期には「三浪してもいいからゆっくりやりなよ」と優しい言葉をかけていた両親がウソのように「就職しろ」「せめてバイトしろ」の猛攻。我が家にもブラック企業はありました。安倍晋三! 助けてくれ~。

 話が違うよ~と上島竜兵並のツッコミをしていたが、両親からすれば話が違うのは俺の人生の方であり、全く俺の人生に関しては俺も「話が違うよ」と怒りたい気分だ。高校の時の俺が見ていたら俺のことを殴っているに違いない。高校時代馬鹿にしていたメンヘラになってしまい挙句の果てには三浪である。

 応援なりアドバイスなりしていただいたフォロワーの皆様にも申し訳ない。一番つらいのはここである。期待に応えられなかった罪悪感がある。特に、ここ最近のフォロワー諸氏はほとんど無事に進路が決まり、新生活へと足を踏み出す希望に満ち溢れたシーズンに水を差してしまった。私が水差し野郎でございます。

 現実の友人たちにも一体なんと弁明してよいのやら。謝らなければいけない方面は随所にあり、今なら地球の公転速度並のスピードで各方向に高速回転土下座を披露できるところなのだが。

 Achtungのドキドキ無職生活はシーズン3に突入した。幸いにもカードキャプターさくらクリアカード編の放送が続いているし、夏にはのんのんびよりの劇場版も予定されている。これが俺の当面の生きる予定です。アニメに生かされる人生になるとは三年前まで思いもしなかったことなのだが。シン・エヴァも見てないしな。

 現実面でも精神面でも辛い状況は続くが、どうやら俺のマンションの屋上から飛び降りても死ねるかどうか微妙だし(七階建てマンションの屋上から飛び降りた場合人は死ぬのでしょうか。自殺に詳しい方の連絡を待っています)、生きていくしかなさそうだ。

 三浪ってSun-Rawって表記するとカッコいいしな。それは現実生活を美化しすぎか?