ダンス、革命前夜

 最近、ダンスダンスレボリューションというゲームにハマっている。高校にいたころからちょくちょくやっていたし、浪人生の夏、かなりハマっていたゲームだ。そんなんだから大学受験に失敗するし、よく考えたら現役生の時に受けたセンター試験の帰りでもプレイしていた記憶がある。

 見て分かる通りこのゲームをプレイするにはかなりの勇気が必要で、特に俺みたいなデブキモオタクがプレイするハードルは東京都庁よりも高い。しかも上手いプレイヤーなんかがいたら最悪だ。そういう時は諦めて帰るかありったけの向精神薬を飲んでからプレイしなくてはならない。

 で、帰るのもなんだし向精神薬は朝から飲んでいる俺はあべのハルカスから飛び降りる気持ちでプレイするわけだけど、プレイしている最中あまり他人の目は気にならない。……というのは嘘で、メッチャ気になるが、少なくとも俺に向けられる冷徹な視線を気にするよりもパネルを黙々と踏んでいくほうが楽しい。

 三年前はあんだけハマってたのになぜ一時期このゲームから離れていたのかというと、やっている最中にどんどんプレイの難度が上がってきてしまって俺の体がついていけなくなったからだ。「これ以上ダンスダンスレボリューションを上手くプレイするには体を鍛えるしかない……」と悟ったはいいものの、本来不健康だからこそゲームセンターにきて散財しているのに、なんで体を鍛えて健康になってまでプレイする必要があるのか。これって矛盾じゃないのか? このゲームのクリエイターは逆転裁判をプレイしていないのか? と思って調べてみたら、初出はダンスダンスレボリューションのほうが先だった。KONAMI、ごめんな。

 で、まあ純粋なキモデブオタクである俺は、キモデブオタクであるがゆえに不健康なわけであって、そしてその不摂生生活は現在進行形であった。水は低きに流れるし、デブは楽な方に流される。高校を卒業してほとんど引きこもりに近くなった俺の体は宇宙創造のときのインフレーション的膨張を想起させるほどになっていて、「近い内になんとかしないとな」とは思うものの、問題解決の時に浮かぶ「近い内」というのは永遠に訪れないと広辞苑にも規定されてあるし、俺もその例に漏れず「あ~あ~明日になったら体重が70kgになってて、10代の頃の広末涼子が彼女になってないかな~」と妄想しながら寝ている。そんな俺を見下ろすポスターの中の惣流・アスカ・ラングレーは、「あんたバカァ?」すら言えないほど呆れているようで黙ったままだ。

 そんな、飲み会があるたびにソフトドリンクでコーラを頼み続け、同席者に「アメリカのガキかよ」と言われるほど不健康なデブがどういう風の吹き回しでもう一度ダンスダンスレボリューションをやるようになったのかといえば、親しい友人から「低難度のダンスダンスレボリューションはダイエットに効果的」と教えられたからだ。

 このままだと最終的には自爆寸前のセルみたいになると思った俺はその情報を鵜呑みにして、ついでに向精神薬も飲んでから至急秋葉原のゲームセンターに向かった。しかし前述したようにダンスダンスレボリューションはプレイをする時にはほとんど蛮勇とも言えるような精神状態が必要なので、流石に俺もプレイする前は足踏みした。だが、よく考えてみると俺は無職じゃん。無職のアドバンテージは平日の昼間に自由に行動できること。というわけで俺は平日の昼間、秋葉原のゲームセンターに君臨していたのであった。東京23区東部の王がここに爆誕した。歌舞伎町の女王も跪くしかあるまい。

 しかし、一時間ほどプレイしていると来るわ来るわ、俺より上手く踊れるやつ。汗の塊になって休憩している俺を嘲笑うかのように。あんまりにもタイミングが良すぎるせいで「どこかから俺の滑稽な姿を観察し、程よく俺の精神にダメージを与えられるタイミングで登場したのではないか?」と疑いを持ってしまった。薬を飲んでいるせいでパラノイアの元気がいつもより良い。しかし、俺の疑問が妄想かどうかはメガネの彼しか知らないのだ。メガネの彼、このブログを読んでいたら俺に本当のことを教えてください。

 まあその人のプレイングがあまりにも上手すぎるせいでダンスとは呼べなくなっていたような気がするし。ダンスダンスレボリューションは究極的にはパネルを踏めばいいだけなので、そのための動きはただ純粋に「踏む」という目的に向かって余計なものを削ぎ落としていくのが効率的だ。けどその結果生み出された彼のフォームはとにかく変というか、こういう動きをするメカ、攻殻機動隊にいたよね? 途中から気にしなくなって俺も楽しくプレイした。

 そういうわけで久しぶりのプレイ自体は本当に楽しいものだったし、消費カロリー量は結構大きかったようだ。一時間近く走るよりもこうやって楽しく運動したほうがはるかに精神的に良い。やっぱ持つべきものは友と平日の昼間からゲームセンターに行くことを許してくれる両親という感じがする。おかげで狂っていた生活リズムが調整されて今朝なんか朝の5時に目覚めてしまった。ワシャ百姓か。

 ただダンスダンスレボリューション健康法には2つほど重大な問題がある。一つは俺の体重があまりにもありすぎるせいなのか、必ずプレイが終わると腰に激痛が生じること。もうひとつは、古来から続くカルマ調整的なメカニズムによって、健康を与えられた体が同等の不健康を求めるのか、ゲームセンターの帰りに必ず喫煙所に寄ってコーラを飲みながら一服してしまうことだ。

 この問題を乗り越えた時、改めて俺の健康革命は為されるだろう。とりあえず、踊らないと革命は進まないらしい。

 

ダメ男のバレンタイン

 この国に基本的人権という概念が存在しないのは、都心を走る緑色の人権侵害環状線を見れば明らかだったが、それは就労している人間に対しての仕打ちであり、俺みたいなハナから人権があり人生に実りある生活をかなぐり捨てている無職には無縁のことだと思っていた。

 もちろんこの俺の見立てはバレンタインに送られるチョコのように甘く、朝、カーテン越しの室内に入ってくるのは最低限俺が生きていくに値すると実感できるような暖かな日差しではなく、この社会のスタンスを端的に示す冷気であり、まさか俺のような人間の生活からも仮借なく人権という概念を根こそぎ奪っていく存在があるとは思いもしていなかった。

 見ろよこの部屋、人権を刈り取る形をしているだろ? 俺の身長が伸びた影響か、最近掛け布団から足が突き出る。俺の社会的信用はそれに反比例するかのように落ち込んでいく。

 前回書いたブログ記事を読み返すと、そのあまりの暗さにマジでビビっちまって「お前、大丈夫か? ちゃんと薬、飲んでるか?」と聴きたくなったが、書いた本人は俺だった。どうも冬は向精神薬のパワーを突き破るほどのナーバスを人々に与えるらしく、ただでさえ社会的ステータスが一切なく年中ふらついた生活を送る俺はそのナーバスで毎回致命的な内省を行っているらしい。まあ内省もひとときの夢で、一日寝ればたいてい忘れてるし、忘れてるからこそ未だにこういう生活を送っているのかもしれないが。

 冬の中でもひときわナーバスな気持ちにさせるのがバレンタインデーであるということは国連で正式に決定されている。本命どころか義理チョコすらまともにもらったことがない俺はバレンタインデーと聞くたびに身構えてしまう。何に身構えるのか? 家庭内での俺に対するイジりである。

 俺の女っ気の無さは親戚の中では周知の事実であり、両親すら積極的に「お前はホモなのではないか?」とポリティカル・コレクトネスの境界線を軽々と飛び越えるイジりを披露するわけで、積年の精神的苦痛は俺を半引きこもりの無職という生活に引きずり込むには充分だ。

 また、家庭でも学校でも(自分にも学校に通っていた過去があった。もうはるか遠いことのようだが……)「チョコを貰えないキャラ」という烙印を押されるとキツい。自分はあんまりチョコを貰おうが貰えなかろうが構わないタイプなのに、そういうことを明言すると「童貞が強がっている」という扱いを受けてしまう。何たる不公平! 例えばこれ顔のいい男が全く同じ発言をしたとしてもクールな男として分類されるのだ。顔の良し悪しで立ち振舞が規定されていいのだろうか。今日から俺は日本共産党に入党します。

 昔からこういう「女」の話題はあまり得意な方ではなかった……。もちろん他人がそういう話を繰り広げることは大好きで俺も積極的にイジっていく方だが、俺にその矛先が向かうのは嫌だ、という最悪な保身の意味で。母親なんか「あんた、いい年なのに彼女の一人もいないの?」とか言ってくる。実家暮らしの無職デブ(高卒)の一体どこに彼女の出来る要素があるのか。

 ルサンチマンじみてきた。周りにはなぜか恋愛脳が多いが、特に自分は恋愛脳というタイプではない。ネットでよく見る非モテの怨嗟みたいなものが自分には一切共感できない。いや、俺の人生恋愛の一つや二つがあったところでいい方向に向かう訳がない、という自分のクズみたいな人生に誇りを持っている。逆に言うとお前ら、恋愛ごときで救われるようなダメ人間生活なのか? 許せん! そんなやつはダメ人間じゃない! 出て行け!

 ところでダメ男に惹かれる女性は多いという。だめんず・うぉ~か~ってあったもんな。当方は当代きってのダメ男。ダメ男ぶりにおいては少なく見積もっても東京23区東部では誰にも引けを取らない自信がある。うぉ~か~の皆さん、俺と一緒にウォーキングしませんか。いや、決して恋愛的な側面でのウォーキングではなく、金銭的な援助をいただきたいのだ。われこそはといううぉ~か~の皆様はぜひ田中アハ太郎まで連絡をください。

 ……ところで、親父は俺の父親なことだけはあるほどのダメ男で、この人昼間から酒を飲み昔はよく家庭内で暴力を奮った。中上健次もかぐやである。俺が精神を病んでからはそういう側面は鳴りを潜めたが、相変わらず定期的に会社を休んだり辞めたりして突如としてヒモになったりする。ヒモ(父)とヒモ(子)の奇跡的な共演だ。これが超ひも理論ってやつか? 母親は本物のだめんず・うぉ~か~なことは明らかで、つまりその子供である俺が本物のダメ男であることは自明なのだ。お日様が東から昇り西に落ちるくらいには自然の摂理としてそうなった。最初の一突きは遠いご先祖様かもしれないが、そこからずっといつまでもポケットに落ちないビリヤードボールのようにぐるぐると転がっているわけだ。

 でもそろそろ、走り出すタイミングかもしれないぜ。

21歳になりました。

 2019年になった。今年の冬は暖冬ですよ~と言っていた気象予報士のことは二度と信用しないこととした。俺の自律神経を弄ぶのがそんなに楽しいか? テレビの中でにこやかに嘘をつく女性気象予報士に向かって愚痴を垂れる。テレビが変色しそうなほど寒いが、醜い俺は醜いままだ。

 異常な寒さなので「夏」のイメージがあるサザンオールスターズを延々と流しているが、圧倒的な「陽」の雰囲気の前に立ち尽くしています。サザンに殺される。桑田佳祐のあのどんなに場が盛り上がってても一切笑ってない眼に殺される。前門のサザン、後門の井上陽水かよ。あ、あと原由子ってかわいい声してるよね。

 ところで、1月3日は俺の誕生日だった。ほしいものリストから送ってくれた皆様、ありがとうございました。親からの誕生日プレゼントを期待していたのに、くれたのはハイライト一箱。ひどすぎる。俺は一人息子なのに。血の繋がった唯一の家族なのに。親がどんどん冷たくなっているような気がする。というか社会がずいぶん冷たい。

 まあ冷たく感じるのはこの季節のせいという感じもする。なんと今日からセンター試験らしい。受験シーズン到来というわけだが年中シーズンインザ無職の俺としては勘弁してほしいね。テレビのCMとかで流れるでしょ、受験生頑張れ的なCM。あれって何の意味があるんだよ。頑張ってる受験生、この時期テレビ見てないだろ。俺の心だけがガリガリと削られていく。あと居間で食事しているときにあの手のCMが流れると茶の間がお通夜みたいな雰囲気になるのでやめてほしい。

 大学受験で羽生結弦並の滑りっぷりを見せてそのまま無職になった俺の存在をこの社会が許容してない、という感じがする。まあお先真っ暗の発達障害デブの存在を社会が許容するはずもないし、そもそも俺が俺自身をあんまり許容出来てない。こんなはずじゃなかったのに……。でも、そう思っているのは俺だけみたいで、両親が最近そんなに俺に対して期待していない、ということが伝わってきて辛くなってきた。両親にすら見捨てられたら、一体どこでどうやって自尊心を補完すればいいんだ?

 思えば誰かの期待を裏切ってばかりの人生だった気がする。何も果たせてない人生な気がする。いや、実際何も果たしてないから高卒で無職なんだけど。自分自身の期待にも裏切っている。

 というわけで、年を越してから基本的にブルーな毎日を送っています。ブルークリスマスならぬブルーお正月。友人と遊んでいるときはそれなりに人生の煩わしさから解放されていたりもしたのだが、その友人たちは今年から就活らしく、会話の中にも就活関連の単語が交じるようになってきた。そしてそのたびに、「無職のお前はどうするの?」と、問いかけられている気がする(というか実際に問いかけられるときもある)。

 どうもしねえよ、と答えるほかなく、だって実際にどうもしない、というかどうしようもないのだから仕方ない。彼らの時間は進んでいるが、俺の時間は三年前から止まったままだ。これから動き出すのかどうかも分からない。どうせ動き出しても逆ウラシマ効果みたいになるのが見え見えなので、動かす勇気もない。

 そうして、自分の人生について「どうしようもねえな~」と絶望のぬるま湯にどっぷりと浸かっている。無駄に流れていくこの時間の使い方が一番どうしようもないことには気がついているが、肝心の体が動かない。ぬるま湯から立ち上がろうとしない。

 それにしても、冬は寒い。

 

自作天皇コラ展覧会 vol2

概要

 前回の天皇コラ展覧会+α

自作昭和天皇コラ画像展覧会(おまけもあるよ!) - 腸捻転

から1年以上が経過し、2018年も終わるので、今年自分が製作したコラ作品を簡単なコメントをつけて紹介していこうと思います。

作品 

 

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クリスマスツリーの飾りを天皇の顔画像へコラージュしたもの。原爆のキノコ雲の陰影と重なって個人的には気に入っているが地味。

 

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皇室の顔とノンタンをコラした。笑い男事件みたいですね。労力の割にはいいねがついて良かった。

 

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ラーメン三銃士昭和天皇をコラージュして、吹き出し玉音放送に変えれば面白いのでは!? という発想によって産まれた作品だが、今思えばなぜラーメン三銃士昭和天皇を結びつけようとしたのかが全くの謎。ここまでは2017年の作品。

 

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今年のセンター試験ムーミンに関する問題が出題されて大きな話題を呼んだ。これはそれに触発されて作った、皇居の森にて偶然ムーミンを発見する昭和天皇ムーミンの世界は核戦争後による世界という都市伝説があるが、それを考慮に入れると割と意味深な邂逅を捉えた一枚となった。

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妄想代理人のオープニング映像と昭和天皇がコラされた。作ってる最中は面白くてもいざ作り終えるとそうでもない、というのはどの世界にも往々にしてある。個人的にはキノコ雲に隠れる昭和天皇がお気に入り。

 

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どのタイプの女の子がお気に入り? という画像と昭和天皇の顔をコラした。割と作るのに苦労したが一番ウケたのは右下にある加工禁止の4文字。フォロワーに指摘されて気づきました。

 

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耳をすませば(?)の1シーンを切り抜いたものが流行っていたので、自分でも作ってみた。「東條、その戦争というのはどうしても止められないのか?」東條の首の角度、昭和天皇の上手い具合の顔のはめ込み具合、良宮の具合のいい切り抜き(そこそこ若くてブサイクではない良宮を探すのに苦労した)、全てが上手く行って、そこそこバズった。個人的にもお気に入り。

 

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ダンスロボットダンスが流行っていたので作った。ダンスヒロヒトダンス。僕はIT音痴なので上手い具合にフォントを使う方法が分からず、結果回りくどい方法で切り抜いた。不自然。労力の割に一切バズらず。どうしてこんなの作ったんだろう?

 

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エンタの神様での陣内智則の「この男〜!」という紹介を改変したものがtwitterで流行っていたので作ってみた。帝國のニューウェーブってなんだ?

 

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アウトレイジのポスターの完成度の高さにはいつも溜息が出るが、これほどコラ素材に向いた映画ポスターもなかなか無いだろう。過去何度かこれを素材にコラ画像を作っていたけど、「そういえば天皇を題材にしたことはないな」と思いついて作った。思いの外バズった他、製作中に気付いたのだが、大正天皇昭和天皇の顔が思ったよりも似ている。余談だが、これはフォロワーの家に泊まっているときに製作した。そのフォロワーは今音信不通です。元気にしてるらしいが。

 

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皇族、特に昭和天皇コラ画像を作り続ける人間にとって毎年の昭和の日ほど迎えたくない日もない。何か作らなければいけないがアイデアはなく、中途半端なものを出したら期待はずれという自分勝手に設定されたプレッシャーを跳ね返せる自信がないからだ。けれどこの作品はそれなりに上手く行ったんじゃないかと思えて個人的にはかなり気に入っている。鷹になった金日成の胡散臭さがいい。これは別のフォロワーのシェアハウスで作った。何やってんだ、俺。

 

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毎回毎回似たような感じで天皇の顔を切り抜くのも飽きたので作った。ちょうどこのころ麻原彰晃の死刑が執行されたはずで、画面の端で尊師が何かを唱えている。目と口も今上のものを使った。サイケデリック路線。フォロワーから中期ビートルズかよって言われたけど、余りにもジョン・レノンに申し訳ない。

 

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昭和天皇でコラを作っている人間にとって迎えたくないもう一つの日は終戦記念日である。今年の終戦記念日は本当に何も考えていなかったのに気付いたらコラを作っていた。これは日の出と共に現れる昭和天皇に畏敬の念を抱き土下座する臣民たちの姿です。

 

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その昔トリックというドラマがあって俺の人格形成にそれなりに寄与した気もする。トリックの主題歌は月光。「I am God's child この腐敗した世界に堕とされた」が歌い出し。その主題歌が流れているED映像と昭和天皇、キノコ雲をコラした。幼い頃の俺も将来TRICKがこんな形で再利用されるとは思うまい。

 

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ゾンビランドサガ、面白かったよね。俺は後半になるにつれて泣いていました。ゾンビランドサガのOPは主人公源さくらの「死んでも夢を叶えたい! いいえ、死んでも夢は叶えられる!」という口上から始まるが、ゾンビと化した昭和天皇がこんなことを言ったらグロテスクどころの騒ぎではないし、神のことを冒涜しまくりだろう。昭和天皇が復活しないで本当に良かった。

 

総評

 昭和天皇コラ画像を作ってみようと思って随分長い時間が経った。多少なりとも作り続けて思うのは、昭和天皇コラは割に合わない、ということだ。

 まず殆どバズらない。100RTどころか50RTも殆どお目にかかれない。その割には労力が異常にかかる。毎回毎回昭和天皇の顔を切り抜いていると頭がおかしくなって来そうだし、実際頭がおかしくなければこうも昭和天皇に執着もしないだろう。

 来年もまた昭和天皇コラ画像を作っていると思うとげんなりしてくる。俺はもう昭和天皇の顔を切り抜きたくない。誰か俺を昭和天皇から解放してくれ。俺はもう一生分の天皇の顔を見た気がする。軽く常人の100倍は昭和天皇の顔を見ているし切り取っているだろう。

 夢の中でも昭和天皇が出てくる。人これを悪夢という。せめて正月だけは富士山の夢を見たいものだ。

 

辛苦,辛苦,辛苦

 Sing,SIng,Singをyoutubeで検索していたら、京都橘高校という学校の吹奏楽部がマーチング・バンドで演奏している動画があったので見ていたが、演奏そっちのけで女子高生のコスチュームがエロくてそこに夢中。今必死で「女子高生 エロ動画」で検索している、哀れで醜いキモ豚オタク無職が俺です。

 年末だが、無職は仕事をしていないので仕事納めもなく、忘年会的諸々行事もなく、そもそもこの一年を振り返った時なにか行動をしていた印象が極端になくて、どうせ落ちるのに大学受験の勉強してたりとか他人の喧嘩の仲裁とか睡眠薬を変えるとかそんなことぐらいしかやっていなくて、ディスイズ空虚。

 空っぽのほうが夢詰め込めるらしいが、もうすぐ21歳になる高卒無職に抱ける夢なんかないわけで、俺は慌てて北海道に向かいクラーク博士に一体どうすればいいのか身の上相談をしようとしたが、クラーク博士の名言は「少年よ大志を抱け」で、俺もう少年じゃないじゃん。青年じゃん。

 青年の日常は切ない。いつ起きるともしれずに惰眠を貪った後によろよろ起きて適当に冷蔵庫の中を漁ってタバコを吸ってゲームするなり動画とかアニメ見るなりして一日が終わっていく。運が良かったりコンサータを飲んだりしてたら読書がプラスされる。一日の歩数は100どころか多分50超えない。まず外に出ない。外に出ないと面白いことに出会うことがなくなってくる。結果、面白くない人間になっていく。

 バカね……なら外に出ればいいじゃない……。バカだから大学受験に失敗してるんだよ。そもそもお金ないし、外に行く目的ないし、学校ないし、家庭もないし、暇じゃないし、カーテンもないし、花を入れる花瓶もない。なあ……俺が生きてる意味ってなんだ? 壁に貼ってある涼宮ハルヒのポスターは何も言わない。カーテンから漏れた陽の光が部屋の中に入ってきて、ハルヒを照らしている。俺は泣きながらすがりついている。ハルヒはこんな俺を無視して当然だ。

 ところで交響詩篇エウレカセブンというアニメがあって、これ全部で50話あって続編まで入れたら74話くらいあるんで、一週間くらい暇を潰せそうだな~と見始めたら思いの外ハマっちゃって3日で全部見ちゃったよ。こういう計画性のなさが今の俺の無職という惨状に繋がっていくんだろうなと思って、思わぬ伏線回収に興奮しちゃったよ。

 エウレカセブン、いいよね……。エウレカが素足でブーツ履いてるところが一番いいと思った。踏まれたい。今慌てて「ブーツ エロ動画」で検索してます。性欲の獣か俺は。ショートカットの女が俺見下して踏んでくるシチュエーションが最高に興奮する。思えば好きなキャラクター大体ショートカットだし、現実世界だと俺のこと見下してきそうだな……さくらはそんな娘じゃない!!!!

 まあ内容でもボロボロに泣いちゃって、まあ俺は最近かなり涙腺がボロボロになっているから箸が転んでも泣くと思うけど、ま~泣きすぎて部屋の中にアマゾン川出来ると思った。まあ全部見た後のテンションで朝にマック食べたら胃がポロロッカだったけど。

 そんなこんなで俺は楽しくやっている。この前、フォロワーに「俺を見ろよ、楽しそうだろ」って言ったら「つらそう」って言われたけど、俺は楽しくやっている。最近、母親が食事中に「昔は可愛かったのに」とか「昔は利口だったのに」とか「一族の自慢だと思ってたのに」とか言ってくるし、この前も祖母と両親の三人がかりが俺に向かって一斉に「働け」のシュプレヒコールが起こったけど、俺は楽しくやっている。こうやって日常は繰り返していく。大切な何かを失くしながら。でも、俺は楽しくやっている。

 楽しくやっていると思わないと、安心して年も越せない。

僕らの世界が侵略されてるってマジか?

 アニメは手軽に世界が侵略されるのでいいよな。俺の日常はじわじわと何者かによって侵略されているが、そもそも何者かに侵略されているというのがメチャアバウトなので誰に侵略されているのか分からない状態では対策など取りようがないわけであって、とりあえず卑近の「あ、これ侵略されてるな」という現象は最近露骨に両親が俺に対して「働け」という圧を倍増してきたことにある。

 とりあえず最終防衛ラインを俺の部屋のドアに設定したが、最終防衛ラインが俺の部屋ということは俺が部屋を出たら本丸はがら空きになってしまうことであって、これって俺の引きこもり化が加速しないか……と思っていたが、古来より侵略に対する有効戦略はとりあえず引きこもって時期をうかがってカウンターだ。振り飛車に対して居飛車穴熊が有効だと我らが渡辺明先生も仰っている。

 というわけでカウンターを行うべく地域社会への哨戒任務を開始した。まず髪の毛を切りに行った。あ、こいつ無職だなと思う一番のポイントは髪の毛が長いくせにセットしてない男です。こういう男を見つけたら間違いなく無職だと思っていい。無職はまず自分の身なりを気にしなくなる。髪切りに行くのも面倒くさくなるわけだ。そもそも俺デブで醜いアヒルの子だから髪の毛とか気にしてもしょうがないし、でも世間はそういうの関係なく容赦なく俺に社会不適合者だと烙印を押そうとするよね。21世紀もそろそろ20年経ちそうなタイミングでまだ人を見た目で判断してるの? まだ東京で消耗してるの? まあ働いてないんだけど。

 髪の毛切りに床屋に行ったら店員全員暇そうに新聞読んだりくっちゃべったりしていた。あれ、こいつら暇なのか? 俺とあんまり変わらなくないか? こいつら髪切れるだけで金貰ってんのに暇そうにしてんのか? なら髪くらい俺で切ってやるよ! と叫びそうになったが、俺は髪を自分で切れないから床屋に来ている訳なので、キョドりながら散髪してもらった。

 この床屋にはもう15年くらい通ってるんだけどメンバーの変更が一切ない。というかこいつら老けてない気がする。「こいつ唐突に腕が震えて俺の喉にハサミ突き刺したりしないかな……大丈夫かな……」みたいなジジイが15年くらい同じ顔で髪の毛を切り続けているし、そろそろマジで死亡事故でも起きそうだが、金髪のお兄さんが担当したので九死に一生を得た。

「あ、この髪の毛の半分くらいの長さで……」

「はい。シャンプーと顔剃りはどうしますか」

 15年近く通ってるけど俺は一度足りともシャンプーと顔剃りを欠かしたことはないだろ。わざわざ余計な質問して会話の数を増やすなよ。そもそも平日の昼間にあからさまに無職然とした格好の大男が来店してるんだから気を遣えよ。俺は常連なんだよ。というか15年も通っているということは俺の幼少時代を知っているわけで、この店員も俺のことを「あんなに利発そうだった坊っちゃんがこんなデブのオタクの無職なんかに……」とか考えたりしてんのかな。最近マンションの管理人が露骨にそういう視線をよこすんだけど俺の考え過ぎか? なあ誰か教えてくれよ。誰か本当のことを俺に告げてくれ。

「あ、お願いします……」

 情けない俺。この時点で羞恥で泣きそうな気分。鏡の中の俺が無表情で俺のことを見つめている。敗色濃厚。

 ところで俺は15年間この床屋に通っているわけだが、店員とした会話は「この髪の毛の半分くらいの長さでお願いします」「シャンプーと顔剃りもお願いします」しかない。15年間沈黙の男。自分で言うのもなんだがマネキン相手に髪切ってたほうがまだやりがいはあるだろう。マネキン、カッコいいしな。

 いつもなら一人か二人はよくもまあそんな話す話題があるものだと敵ながら(俺以外の人間は全員敵なので)感心する白髪で若干ハゲててお前もうそれ髪切る意味ないだろあとは抜けていくだろその頭はみたいなジジイがいるものだが、先程も言ったように今日は客が一切いないので、ずっと沈黙。15年間通っているおかげで店員も「このデブは愛想悪いし小声だし話もしないやりがいのないゴミ客」と認識しているようで彼らから話しかけることはまずない。一度それを普段俺を担当していない女店員がやったが、俺の圧倒的コミュニケーション能力の前には通用しなかった。「はい」「凄いですね」「僕もそう思います」会話三種の神器の前にイレギュラーは存在しない。暖簾に腕押し糠に釘俺との会話。

 ところで俺が顔を剃って貰っている間、女店員二人がやたらでかい声で思春期を迎えた我が子がどれだけ臭いかを自慢しあっていたんだが、そういうの恥ずかしくないのかな。良くないと思うな。俺がその店員の子供で、母親が職場の同僚と自分の息子の耐え難い体臭について話し合っていると知ったら発狂して喉にハサミを突き刺しかけない。というか端的にそれ俺への悪口だよな? 俺のこと臭いって言ってるんだよな? 女々しい奴らだよ。俺のことが臭いなら臭いと言えよ。ちなみに俺はこうやって店員に「こいつ臭いな……」と思われたくないので床屋に行く前は必ず風呂に入っている。都会人の常識だろ。

 耐え難い恥辱を耐え忍び難い罵倒を忍び散髪が終わった。2000円。俺はヒッピーに感化されたデブオタク、みたいな見た目から出来損ないの習近平みたいになった。親父は髪を切り終わった直後の俺をよくサモ・ハン・キンポーに擬える。俺も似ていると思う。どこにもジャッキー・チェンはいないし、ここは香港ではないということを除いては。

 髪を切るだけでこんなにつらい思いをするのに社会に出るのなんて無理。むしろ社会が俺のところに来いよ。俺、江戸っ子だよ。保護しろよ俺をよ。敬えよ。尊べよ。貴重な存在だと思い込ませろよ。生きる価値がある人間なんだと認定しろよ。

 叫びは声にならず空中を漂っている。声に出してないから当然だ。

無職ブタ野郎は中原岬の夢を見るか?

 長い、とても長い夢を見ていた気がします。とても楽しくて、すべてが満ち足りており、あらゆるものに愛と慈しみの精神を分け与え、世界が光り輝くような夢を……。

 結論から言うと無職ブタ野郎は中原岬の夢を見る。これもう面白いくらいに見る。俺くらいの無職ブタ野郎になると、青春ブタ野郎シリーズと違って「田中は本当に無職ブタ野郎だね」と声をかけてくれる友人すらいないので、一人で無職ブタ野郎と自分のことを罵って、自分のことすら満足に救えない己の人生を顧みながらオナニーをする羽目になる。いや、慰めの間は流石に人生振り返ってないよ。

 我が家の近所に創価学会のデカい会館があり、会館の目の前にあるコンビニの前でホットスナックでも食いながらその会館に出入りする人々達を見ると、「古代エジプトで王が自分の権威を誇示するためにピラミッドを作ったという話はどうやらマジらしい」と実感し、いい歴史の課外授業になる。マジでそのくらいデカいし、俺の家の周辺は普通に下町なのでマジでその建物が浮いている。なんか金ピカに光ってるし。

 そこで中原岬はそういえば宗教の勧誘をしていたという挿話を思い出し、そういえば創価学会は勧誘のしつこい宗教であることを思い出し、俺は定期的に会館の周辺をうろついて真実の中原岬を探している。しかし未だにノーヒット。創価学会員の中原岬はなかなか最悪な概念の一つとして挙げられると思うが、どんな形であれ俺は中原岬とコネクションを持ちたい。世界にまだ愛があることを確かめたいのだ。

 ところで、中原岬は丘の上から主人公のアパートを見下ろせる位置に自室があって、そこで窓ごしに佐藤達広のダメ人間生活を目の当たりにしていることが物語の重要な設定でもある。俺もそう思って自室のカーテンを全開にして暮らしているが、中原岬の気配すらどこにもない。響くのは俺のマンションの目の前の狭い道路で何故かロシア人ハーフの少年がバスケットボールの練習をする音と、ビルの屋上に自分専用のゴルフの打ちっぱなしエリアを作ったおっさんが鳴らす音だけです。

 なあ、中原岬よ、俺はお前のことをこんなに探しているのにどうしてまだ出てこないの? なんでピンポン鳴らすのは母親が買った化粧品だか靴だかの通販の宅配員だけやねん。なあ。宗教の勧誘に来いよ! 俺を救えよ! ダメ人間っぷりを見て笑ってくれよ! 近所の公園でカウンセリングしてくれよ! おい! 聞こえてるのか! 中原岬聞こえているのか!

 中原岬はダメ人間だった佐藤達広の様子を見てカウンセリングするのだが、もしかしてこうやって中原岬を積極的に追い求めている姿はダメなのでしょうか? ダメ人間が救いを求めるために奔走するというのは本質的に中原岬が救う対象ではないということでしょうか? だとしたら俺は一体何のためにこんなことを……学会の周りをコソコソ隠れながら移動して警備員に注意される羽目もなかったし、いつも通りカーテンを開けたら向かいのアパートに住む婆さんが俺の部屋をガン見してたこともなかったのに……

 もう中原岬が出てこないと俺の人生取り返しがつきません。中原岬が責任を取るまで、俺はこの世界の陰謀に向けて突撃するしかねえんだよ(このネタ誰が分かるんだよ)。